2007年度の導入から10回目となった全国学力テストは、過度な競争や序列化による弊害があらわになっている。全国一斉、全員参加のテストをさらに続ける意味は見いだせない。区切りをつけるべきだ。
本年度の結果を文部科学省が公表した。読み取れることは例年とほとんど変わりない。平均正答率の地域差は縮まる傾向にあるが、年によって問題の難易度が異なるため、学力が上がったかどうかは確かめようがない。
過去の問題を解く「事前対策」が広がり、授業時間を削って対策に充てる地域もある。学力をどれだけ正確に測れているか疑問だ。平均点を上げ、順位を上げなければという圧力が、教員と子どもをせき立てている実態がある。
競争激化の歯止めは、なし崩しに外されてきた。文科省は当初、市町村や学校別の成績の公表を禁じたが、従わない自治体が次々に出てくると、追認する形で市町村教委の判断に委ねた。
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